- 2025.12.01
つばめ組だけの「小さな宝物」
「わあ、きれい…」
ある日、0歳児クラスのお友だちが遊んでいた「センサリーボトル」に、つばめ組さんの目が釘付けになりました。
ライトの光を浴びて、ボトルの中のラメやビーズがキラキラと輝く様子に、子どもたちの心はすっかり奪われたようです。
そんな子どもたちの純粋な憧れと好奇心から、今回の活動は始まりました。
つばめ組さんによる、世界に一つだけのセンサリーボトル作りです。
指先をつかって、ひとつ、ひとつ
用意したのは、子どもたちの小さな手にぴったりのR-1の容器。
中に入れるのは、色とりどりのビーズや、キラキラのラメたちです。
今回の活動には、実は先生たちの「ある願い」が込められています。
それは、「自分自身で好きなパーツを選んで、オリジナルのボトルを作ること」、そして「指先をしっかりと使うこと」です。
そこで登場したのが、12個の枠がある製氷器。
「この四角いお部屋ひとつに、ビーズをひとつずつ入れてみてね」
そう声をかけると、子どもたちの表情は真剣そのもの。
小さな指先を器用に動かして、つまんで、ぽとん。
「できた!」と得意げな顔を見せてくれる子。
なかなか思うように指が動かず、真剣に悩みながら挑戦する子。
製氷器というちょっとした仕掛けを通して、私たち保育者は、一人ひとりの指先の発達や、言葉の理解の仕方を丁寧に見守ることができました。どの子の姿も、成長の真っ最中です。
「じぶんだけの」が嬉しいね
洗濯のりと水を注ぎ入れ、しっかりと蓋を閉めたら完成です。
ボトルを振ると、中に入れたビーズやラメが、とろ〜り、ゆっくりと動き出します。
「きらきらしてる!」
出来上がったボトルを、子どもたちは本当に大事そうに握りしめていました。
既製品のおもちゃにはない、「自分で選んで、自分で作った」という誇らしさが、その小さな背中から伝わってきます。
そして最後は、最初のきっかけとなった「光遊び」へ。
部屋を少し暗くして、自分たちで作ったボトルにライトを当ててみます。
壁や床に映し出される色の光。
自分たちの手の中にあるボトルが作り出す幻想的な世界に、また新たな発見が生まれました。
遊びの中のふとした「発見」が、次の「創作」につながり、それがまた新しい「経験」を生む。
そんないづる保育園らしい循環が、つばめ組さんの笑顔を輝かせてくれた一日でした。




