- 2025.08.04
【食育】野菜つくりを通して
大阪市天王寺区にあるいづる保育園上本町園では、食育を通して子どもたちの成長をみまもっています。
今回は、子どもたちと一緒に行なっている野菜づくりについてご紹介します。
今年も子どもたちと野菜づくりをしているのですが、実は4月に1度うまくいかなかったことがありました。
4月に植えたハツカダイコンが虫に葉っぱを食べられすぎて、育たなかったんです。
その経験から、虫の観察、次の葉っぱの見守り、観察を子どもたちがするようになっていきました。
この活動は、こんな思いで行いました。
自分たちが普段食べている野菜への関心興味をうながす。
1.食への興味・関心を育てるため
自分たちで育てた野菜には愛着がわき、「食べてみたい」「触ってみたい」と食への興味が広がるようになるのではないか。
また偏食改善にもつながるようになる。(これ育ててるやつと同じ→食べてみよう!→で、野菜を食べてくれた!大きな変化がある)
2.自然とのふれあいを楽しむため(都会の中で、土や水、虫などと触れ合う機会が少ないことから)
土・水・太陽など、自然の中で五感を使いながら過ごし、感触やにおいなども楽しみます。
→最初は土に触るのも嫌がっていたけど、今は平気で触れるようになりました。
3.育てる活動を通して気持ちを表現する機会をつくるため
「おおきくなったね」「葉っぱいっぱい!」など、自分の思いを言葉や表情で伝えられるようになりました。
4.協力する喜びや役割意識を育てるため
水やりをしたり、観察したりと、みんなで力を合わせて育てる中で「順番」「交代」「お願いする・される」などの社会性をはぐくむ。
子どもたちの様子
子どもたちは、毎日「水やりしに行こう!」と自分たちから声をあげる姿が見られ、野菜の成長に強い関心をもっています。
小さな芽が出たり葉が増えたりする変化を、じっと目をこらして観察し、「おおきくなってる!」「葉っぱが増えたね」と、嬉しそうに気づきを伝え合う姿もありました。
自分たちで世話をすることで、命の成長の喜びを感じたり、自然の不思議さに目を向ける姿が見られています。
活動を通して、育てるだけでなく観察をし様々な事を発見する力が身に付きました。
また、待つことが出来なかったお友達も水やり当番を毎日行ったことで順番交代ができるようになりました。
前回育てて育ち切れなかったハツカダイコンの経験を活かし、葉っぱが虫に食べられていると「虫が食べてるよ!!」と大丈夫??と葉っぱの裏などを入念に観察し心配する姿もありました。
まとめ
このように、野菜作りから子どもたちが食べ物に興味を深めていってくれているのを嬉しく感じています。
次の野菜の活動では子どもたちと虫対策についても話をして、野菜作りを続けていこうと思っています。